インフレが続くと、配当金生活は苦しくなります

2%程度の物価上昇が続くと言われています。給料があまり上がらないので、生活は厳しくなりますね。

最近の全国の消費者物価指数を見ると、1.5%程度の上昇になっています。しかし、今後は2.2%~2.5%になる見通しと言われています。
現在の消費者物価指数(CPI)は、2020年を100として、現在の物価の高さを比較するのですが、インフレの動向を測る最も代表的な指標になります。

2%のインフレが今後20年続いた場合、収入が増加しなければ、生活はどのようになるのですか?

2%のインフレが20年続くと、20年後の物価指数は約1.49倍になります。
例えば、今なら3,000万円で買える家が、20年後は4,470万円出さないと同じものが買えないのです。つまり、お金の価値が3分の2(67%)に減ってしまうことを意味します。
これが2.5%の場合であれば、物価指数は約1.64倍になり、3,000万円の家は4,920万円、つまり約5千万円出さないと買えなくなるのです。

では、配当金だけで生活している個人投資家の方は、配当金収入が増加しなければ、生活は苦しくなるのですね。

FIREして、配当金だけで生活している人の生活は、極めて厳しくなります。インフレは現金の価値を目減りさせるため、配当金の額面が同じであれば、買えるものが年々減っていく「サイレント減配」状態に陥るからです。
現在の300万円の価値は、20年後には約200万円まで目減りします。現在、年間400万円で生活できている個人投資家は、20年後には約600万円の配当金がなければ、同じ生活を維持できないのです。

インフレが続いた場合の影響を、もう少し詳しく教えてください。

企業が「減配」をしなくても、増配率がインフレ率(例: 年2%〜3%)を下回れば、生活は苦しくなります。また、固定賃料の不動産を扱うREITやインフラファンドは、金利上昇コストにより分配金が維持・減少するリスクが出てくるのです。

インフレが続く場合、どのような企業に投資をすれば良いのですか?

インフレに強いセクターは、生活必需品やヘルスケア、エネルギー、銀行だろうと思います。
つまり、消費者が買わざるを得ない製品を扱う企業や、インフレ時に金利上昇による利ざやが拡大する銀行ですね。
個別的に見る指標としては、営業利益率、自己資本比率が高い企業となりますし、過去に値上げしても顧客が離れなかった企業は強いかと思います。

ドラゴンさんが多く持っているJ-REITはダメですか?

J-REITは、借入金で物件を買うため、金利が上がると利払いが増え、分配金減るので、基本的には厳しくなります。
しかし、物価上昇に伴う不動産の賃料など、値上げをすぐに反映できる賃貸住宅系やホテル関係は、影響は限定的だと思います。

インフレが続く場合、何か防衛策はありますか?

物価上昇率以上に、増配している企業の保有を増やすとか、J-REITの銘柄を変更するなど、増配株へシフトするのが良いかと思います。

