日本もアメリカも、名ばかりが多くなっています

アメリカで「ミリオネア」と言えば、日本の「富裕層」以上のステイタスがあると思いますが、アメリカと日本で違いはあるのですか?

決定的な違いがあります。日本の「富裕層」は、不動産を含まない「純金融資産」が1億円以上を指しますが、アメリカの「ミリオネア」は、「不動産」を含み、保有資産が100万ドル(1億6千万円)以上を指します。
では、アメリカの上流階級(アッパークラス)が保有する不動産価格がいくらかと言うと、50万ドル~200万ドル(8,000万円~3億2千万円)と言われており、ミリオネアの資産の大半は不動産である事から、実は「ミリオネアは凄い」とは言えないのです。

ちなみに、中流階級(ミドルクラス)が保有する不動産価格は、全米平均で40万ドル(6,400万円)と言われていますが、近年は価格高騰により、中流階級が住宅を購入すること自体が極めて困難になっています。(日経新聞2026年2月13日)
中流階級と言っても、年収は5万ドル(800万円)~15万ドル(2,400万円)、純資産の中央値は19万ドル(3,040万円)と言う事で、日本とは比較にならないかも知れません。

では、アメリカと日本で「ミリオネア」はどれ位いるのですか?

その前に、野村総研が発表している日本の富裕層は、「世帯単位」ですが、アメリカのミリオネアは、「個人単位」なのです。
その上で、海外の「グローバル・ウェルス・リポート」と言う、資産運用を専門としているデータによると、ミリオネアの数は、アメリカが2,383万人、日本は273万人と言う事です。
これは、アメリカのシェアが世界の約40%のダントツ1位であり、日本は4.6%で4位となっています。
ちなみに2位は中国633万人(10.5%)、3位はフランス290万人(4.8%)となっています。

「ミリオネア」と言っても、アメリカで不動産を含む資産が1億6千万円程度以上では、生活は厳しいのではないですか?

その通りで、豊かさを実感できない「名ばかりミリオネア」が増えているのです。インフレに伴う物価高により、生活費が上昇し、倹約を余儀なくされる人が多いのです。
日本人は、すぐに大谷選手のような生活を想像しますが、アメリカにとって「ミリオネア」は、標準的家庭と言っても過言ではなく、「自分は裕福だ」と感じている人は少ないと思います。
アメリカでは、ミリオネアの上には「センチミリオネア(1億ドル以上)」、「ビリオネア(10億ドル以上)」、「トリリネア(1兆ドル)」と資産規模に応じてステップアップします。

何か日本の富裕層と、似ているみたいですね。

その通りです。以前「なんちゃって富裕層」で書きましたが、日本の富裕層の1割~2割を占める「いつの間にか富裕層」みたいな感じですね。
「ミリオネア」と言っても、資産のほとんどが「家」と「老後資金」であり、アメリカで100万ドルは、贅沢ができるお金ではなく「経済的に少し余裕がある中産階級」の資金規模と言われています。

