年金受給者は1億円で十分

投資関係の雑誌を見ると、金融資産が5億とか10億なんて人がいますが、一体どんな生活をしているんでしょうか。そもそも、そんなに必要なんでしょうか?

まず、配当金には20%の税金と復興税がかかります。これが以外に大きいのです。 年収700万円の人の生活を、配当金だけで行うとすれば、配当利回りが3%とすれば、金融資産は3億円必要になります。
金融資産が1億円では、配当金は税引240万円弱ですから、「1億円貯めて40歳代でFIREしよう」なんて、少し無茶な話なんです。

えっ、そうなんですか。よく1億円貯めてFIREするみたいな記事を見ますが、無理なんですか?そもそも、配当利回りが3%と言うのは、低くないですか?

そうでもないんです。2025年1月の東証プライム予想平均配当利回りは 2.40%であり、1990年から2010年が大体1%台、2011年以降に2%台になっています。
確かに、管理人みたいに高配当株中心に投資をしていれば、5%以上の収益率がある人もいますが、高配当がいつまでも続く保証はありません。

しかし、心配しなくて良いのは、年金受給者になった時です。厚生年金の夫婦(妻が専業主婦)の平均受給額は約262万円です。つまり、金融資産1億円の配当金程度の額を生涯貰う事になるのです。
金融資産のシミュレータをすると、厚生年金受給者の場合、65歳から年間支出が700万円(月58万円)の生活をする場合、金融資産が1億円あれば、夫婦で99歳まで生活出来ます。
ちなみに管理人夫婦は、年間1,000万円(月83万円)程度の生活であれば、夫婦で100歳までは生活出来ます。
ですから、年間700万円の生活をしようと思えば、配当金だけであれば、金融資産は3億円必要ですが、年金受給者であれば1億円あれば大丈夫です。

いかに年金の存在が大きいか分かりますね。

そうですね。投資関係の雑誌を見ると、5億円以上の金融資産を誇っている超富裕層の投資家が登場します。 管理人なら、5億円以上あれば、毎年、国内外のラグジュアリーホテルに宿泊し、家族と優雅に過ごしますが、雑誌の記事を読む限り、超富裕層の投資家は、残念ながらそう言う生活はしていないみたいです。
そういった投資家が、ミニマリストで家族や車を持たず、借家住まいであれば、夢が無くガッカリですね。