現行NISA、売却・移管の判断

投資
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非課税期間終了時の判断は?

①現行NISAで買付けした株
 2023年末で現行NISAが終了し、2024年から新NISAとなります。現行NISAで買付けした株は、非課税期間終了まで非課税で保有、売却が出来ますが、新NISAへロールオーバー出来ない事から、非課税期間終了時に課税口座(特定・一般)に移管されます。管理人は、現在NISAで投資信託を行っていませんので、今回は株式についての考察とさせて頂きます。

②2019年に現行NISAで取得した株
 2019年に現行NISAで取得した株は、2023年末で非課税期間が終了する事から、年末までにNISAで売却するか、課税口座で保有するかを決めなければなりません。勿論、株の一部は売却し、残りを移管する事もあると思います。現時点(2023年9月)において、あと3ヶ月で判断をする必要がありますが、今後4年間は同様の判断が必要になってきます。

③売却の判断
 売却のメリットは、譲渡益に課税されない事、売却により新NISAへの投資資金が出来る事などですが、売却の判断は難しいです。現在含み益がある銘柄については、今後株価が下落しそうなもの、配当利回りが低いものは売却しても良いと思います。含み損がある銘柄については、業績悪化等で今後の上昇が見込めないものは、更に下落する前に売却を検討すべきかと思います。

④移管の判断
 移管のメリットは、課税口座へ移管する際、12月末の時価が新たな取得価格となり、売却時には移管後の取得価額を元に譲渡損益が計算される事です。ただ、含み益が出ている銘柄は良いのですが、含み損が出ている銘柄はデメリットになります。今後株価の上昇が期待できる銘柄で、配当利回りが良いものは移管するのが良いと思います。また、株主優待目的で所有している銘柄も、移管の検討はありだと思います。

⑤管理人の場合
 以前、「NISAは特定口座へ移管」で書きましたが、管理人は2019年にゼンショーHDをNISAで800株保有しています。株価は1,240円で取得したものが、2023年9月時点で6,740円です。当時は株価の上昇が見込めた事から、特定口座へ移管する事を検討していたのですが、現在の含み益が440万円、全部売却すれば約540万円となり、配当利回りも高くない事から売却して新NISAの購入資金にする事を決心していました。配当金生活者の判断としては間違ってないと思いますが、その旨を家族に伝えたところ、株主優待のからみで大反対に遭いました。特定口座でもゼンショーの株は保有している事から、現在の所、折衷案として一部を売却して残りを特定口座への移管を検討しています。