温泉旅館とJ-REIT

配当金生活
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旅館への投資は難しい

 ドラゴンさんは、ホテル系J-REITを保有していますが、J-REITで「旅館」を持っている銘柄はあるのですか?

 旅館を保有している銘柄は、星野リゾート・リート投資法人(3287)があります。星野は、J-REITで初めて日本の伝統的な木造旅館をポートフォリオに組み入れたパイオニア的な存在であり、管理人は好感を持っています。

旅館の経営は厳しと聞きますが、どうなんですか?

 厳しいです。管理人も先日、クラウドファンディングしたリゾート系の旅館に夫婦で宿泊し、女将に話を聞きました。
 やはり建物の老朽化に伴う負債が重く、老舗旅館の中には、親子3代かけても返しきれない負債を抱えている所もあるそうで、クラウドファンディングでファンを募り、小規模な改修費用を集めるのが精一杯との事でした。

 ホテル系J-REITが旅館に投資をしないのは、やはり費用がかかるからですか?

 J-REITで、「純粋な旅館」の保有が少ないのは、鑑定評価が難しいという事です。
 伝統的な旅館は、建物が古く、会計上の資産価値が低く評価されており、REITの取得基準に満たない場合が多いのです。
 また、ホテルと違い、旅館は「女将」などの個人の運営能力に依存する部分が大きく、投資対象としての安定性を担保しにくいのです。

 星野リゾートが旅館で収益を上げているのは、やはり「ブランド力」ですか? 

 まず、J-REITで大規模な温泉旅館を保有している銘柄は、星野以外にもありますが、どちらかと言うとホテルの業態に近い物が多く、伝統的な木造の旅館は、ほとんど保有して無いかも知れません。
 星野が成功しているのは、ブランド力もあると思いますが、「運営の仕組み化」が上手なのだと思います。

 日本はインバウンド需要で、有名ホテルは料金が高くても、満室に近い状態となっています。旅館はこれからどうすればよいのでしょうか。

 先日宿泊した旅館も、欧米人の夫婦が宿泊していましたが、欧米の富裕層は、「日本独自の体験」に高い対価を払う傾向があります。そのためには、1泊2食の固定観念は捨て、連泊して貰う事が必要だと思っています。

 昭和の時代、宴会で儲けていた旅館も、星野リゾートのように、地域全体での滞在を楽しんでもらう工夫が必要であり、少なくとも連泊しても食事内容が同じと言う事だけは、避ける必要があります。
 管理人夫婦も、星野リゾートの宿に宿泊しますが、「もう1泊して観光したい」と思わせる仕掛けや工夫が多いと思います。
 ホテル系J-REITは、インバウンド需要の爆発的な拡大により、好調な業績を維持しています。温泉旅館も集客構造を改革し、収益の「質」を高める工夫をして貰いたいと思っています。