新NISA、シニア投資家にオルカン?

投資
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シニア投資家に積立投資枠勧めますか?

※新NISAにおける「積立投資枠」の正式な名称は、「つみたて投資枠」です。

今年退職する職場の上司が、退職者セミナーに出席した際、講師のファイナンシャルプランナーから、今からでも遅くないので、新NISAで資産形成するように勧められたそうでが、どうなんですか?

管理人も退職前に受講したけど、講師となる証券会社のFPが、事前に調査したライフプランを基に、退職後のリタイヤメントプランニングを作成してくれるんだ。退職者で、これまで投資経験が無い人は、投資による資産形成を勧められたんだね。60歳前後の人でも、決して遅くは無いと思うよ。ただ、この種のセミナーは、若い人に受講して貰いたいし、若い人は積極的に受講するべきだと思っている。

新NISAの話も聞いたそうだけど、投資が初めての人は、積立投資枠の方がリスクは低いと言われたみたいですが、そうなんですか?

元本割れリスクを低くするポイントは、「長期・積立・分散」と言われており、そう言う意味でFPは、「積立投資枠」の方がリスクが低いと言ったのかも知れないね。実は新年早々に、今年退職する元部下の送別会に出席したのだけど、びっくりしたのは、出席していた職員の多くが「新NISAで投資したいんですが、オルカンがお勧めだそうですね。」と話してきた。思わず「それ、誰に聞いたの?」と聞くと、「ネットの情報で、お勧めする新NISAの投資は、オール・カントリー投信がベストと書いていました。」と言っていた。みんなが買っているから大丈夫、多くのネット情報だから安心で安全。これはもう「オルカン信仰」だね。

私も新NISAには興味があるので、ネット情報はよく見るんですけど、オールカントリーを勧めているサイトは多いですよ。ダメなんですか?

ダメとは言わない。特に君のような若い人ならそれで良いと思うし、資金があれば、成長投資枠と積立投資枠の年間360万円を、オルカン1本に投資する事も有りかと思う。しかし、オルカンのようなインデックス投資は、市場の変動をまともに受ける。市場が上昇する時は、その上昇分をリターンできるが、市場が下落する時は、その下落分を受ける事になる。また、インデックス投資のリターンは、大体20年程度の長期で得られるものと思った方が良い。だから退職前の人にオルカンを勧めるのは、如何なものかと思ってる。また、新NISAは無期限なので、死ぬまで積立を続け、財産を子供達に相続させるのならそれでも良いけど、自分の老後を悠々自適なものにしたいと思っているのなら、考え直した方が良い。その事を新年早々から話してきたんだ。

では、ドラゴンさんは新NISAの積立投資枠は使わないんですか?

年間120万円の非課税枠は捨てがたいけど、ブレる事無く、自分の投資スタイルを貫きたいかなと思っている。ただ、日本株は2024年の年初から加熱しており、今は買い急ぐ事は禁物だと思っている。

日本株は、このまま上がり続けないんですか?

まず無い。当面は、日銀の「マイナス金利解除」あたりがターニングポイントかなと思っているし、仮に日経平均が下がらないのであれば、それはそれでよしという事だね。新NISAは無期限なんだ。慌てることは無い。