退職後からの投資はどうですか?
①退職後、退職金で投資を始めるのはどうですか?
これは、後輩からよく受ける質問です。人それぞれ家庭の事情で、退職金の使い道はさまざまですが、子供の養育が片付き、家のローンも終わり、「とりあえず退職金を銀行に預けようか」と言う人には、「今からでも遅くない、投資を始めなさい」と言っています。
②退職金で投資する注意点は?
管理人は、「全額投資に使うのでは無く、2024年に始まる新NISAの成長投資枠を利用して、年間240万円×5年の1,200万円を投資に使う」旨をアドバイスしています。ただし注意する事があります。退職金は、多くの人が給与口座への振込を指定すると思いますが、以前「退職金が狙われている」でも書きましたが、銀行員が勧める定期預金や投資信託をせず、株取引が始められる証券会社に口座を作り、退職金を移す事です。それと大事な事は、手元に現金があると買い急ぐ傾向にあります。株は下がった時に買うのが良いのですが、購入のタイミングは「警察職員は株をいつ買ったらいいの?」を参考にして下さい。
③不動産投資や投資信託はやめておく
特に不動産投資は、物件仕入れ価格、家賃相場、需要など不確定な要素が多く、元を取るまでに長期間必要になる事からお勧めしません。また、管理人も失敗しましたが、毎月分配型の投資信託は、分配金の分だけ元本が減る事から、これも長期間で勝負する必要があり、信託報酬などの手数料を考えるとお勧めはしません。
④可能な限り、再任用や再就職する
「公務員の老後安泰神話は過去の話」でも書きましたが、退職金と年金だけでは、退職後にゆとりある生活は望めません。可能な限り再任用や再就職をして、減額された給料での生活に慣れる事が大切です。新NISAの成長投資枠で、年4%の配当利率があれば、1年目は240万円の投資で9万6千円の配当があり、2年目は19万2千円、3年目は28万8千円、4年目は38万4千円、5年目は48万円となります。新NISAは、株の再投資が可能なので、弾力的な運用が出来るのが良いところですが、限度額の上限ギリギリに購入するのは難しいです。初心者が購入する銘柄は、配当利率が4%以上の安定した成長企業をお勧めしています。