無理して専業投資家になる必要はない
ドラゴンさんは、配当金生活者であり、専業投資家だと思うのですが、配当金生活者の多くは専業投資家なんですか?
株の専業投資家についてのデータは知りませんが、インカムゲインを主としている専業投資家は、まず配当金で生活できていると思います。しかし、配当金を年間200万~300万円以上受け取っている投資家が、必ずしも専業投資家ではないと思います。本業がサラリーマンでありながら、配当金を数百万円受け取っている投資家は、少なからずいると思います。
ちなみに、配当金で生活が出来るようになるには、配当金や保有資産はどれ位必要なんですか?
個人の生活レベルで違いはあるけど、月額25万円として年間300万円は必要だろうと思います。となれば、配当利回りが3.4%として、約9,000万円の資産が必要になります。
ドラゴンさんの配当利回りはどれくらいなんですか?
管理人名義の日本株で言うと、保有株の平均配当利回りは4.9%です。しかし、これは保有株の平均であり、配当額の実質利回りは3.5%位で、配当金は、年間約320万円です。この配当金だけで生活は可能でしょうが、余裕がある生活は難しいと感じています。以前に「配当金生活者は年金受給で無敵となる」で書きましたが、シニア投資家としては、配当金を貰いながら年金を貰えば、十分だと思います。
では、年金を貰っていない65歳未満の投資家が、配当金生活者になるのは厳しいのでしょうか?
そんな事はなく、前にも書きましたが、配当額が年間240万円以上で専業投資家の人は多くいると思います。ただ一つ言いたいのは、無理してFIREはしない方が良いと言う事です。リタイア後に貯蓄を切り崩し、資産が目減りするのは仕方がない事ですが、目減りの期間が長くなると、老後資金に影響が出るので、可能であれば、時短で少額でも良いので、無理をしない範囲で、配当金以外の収入を得る事をお勧めします。
では、資産をあまり減らす事なく、生活費との収支バランスを取るためには、どうすれば良いのですか。
よく言われるのが「4%ルール」です。これは、生活費を投資元本の4%以内に抑えれば、資産が目減りすることなく暮らしていけるというもので、例えば、リタイア時点で4%の運用益があれば、資産が1億円の場合、運用益は年間400万円となります。この場合、年間支出を400万円以内に抑えることができれば資産は減らず、翌年以降も1億円の資産を元手に運用を続けることができるというものです。ただ、この4%という数値が適切であるのかについては議論の余地があります。
4%の運用益って、高いと思うけど、どうなんですか?
4%は、アメリカ株式市場の成長率7%とインフレ率3%の差に基づいており、米国株式のS&P500を中心に資産運用を行なえば、年間4%程度の利益を見込むことができるという、アメリカで生まれたルールです。ただ、日本とアメリカではインフレ率が違う事から、日本で適用するのが良いのかどうかは、判断が分かれる所です。ちなみに管理人は、やや高い数値かなと思っています。