退職金を新NISAで後悔しないために

投資
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銀行員のセールスに乗らない

①退職後の資産運用
 退職後の資産運用の基本スタンスは、「金融資産を取り崩さない」事に尽きると思います。公務員も含め、会社員で退職すれば、65歳からの年金は、満額で約280万円前後はあると思います。月額にすれば約23万円です。これだけでは、ゆとりある生活は厳しいと思いますが、退職(再就職)後に一度、この範囲内での生活をチャレンジしてみて下さい。退職直後は、生活スタイルを節約モードに切り替える事は、結構難しいと思いますが、年金以外の収入がないのであれば、これが老後生活の基本になると思います。

②やってはいけない投資
 特に未婚の女性公務員は、退職金の運用を銀行員に任せてしまう人が多いのです。当然、投資信託になります。銀行員を悪く言うつもりはありません。確かにFP2級の資格を持ち「資産運用アドバイザー」等の肩書きを持っている人も多くいます。しかし、彼らは「セールスのプロ」であり、カスタマーファーストではありません。銀行が売りたいのは、一度購入すれば、ずっと信託報酬が入り、手数料や運用コストが高い投資信託です。民間企業ですから、当然売上目標(ノルマ)もあります。特に退職シーズンは、定期預金と投資信託を抱き合わせた商品が出てきます。「退職者限定で、今だけ定期預金の金利が○%になります」みたいなパンフレットを職場に持ってきます。十分注意してください。

③退職金の一部を投資に使う
 銀行に振り込まれた退職金は、そのままにしていても増えません。管理人は後輩に聞かれたら、退職金の一部を、新NISAの成長投資枠へ投資する事をアドバイスしています。年間の上限は240万円ですが、240万円投資した場合、配当利回りが4.2%であれば、配当金は年間約10万円入りますし、税金はかかりません。投資先の銘柄を聞かれた場合は、PERとかROE等のあまり難しい事は言わず、プライム市場の日経225又はJPX400の銘柄で、配当利回りが3.5%から4.5%、過去5年間減配がない企業の中から勧めています。勿論、景気敏感株で一時的に配当金が高い場合などは、「そこはお勧めしません」と言う場合もありますが、成熟した企業であれば、あまり問題になる企業はありません。

④退職金で失敗しない投資
 高齢者は、投資で大きく儲けようとする必要はありません。「金融資産を取り崩さない」が基本スタンスです。投資で失敗しないためには、「コストが高い商品(投資信託)」「リターンが高い銘柄(リスクが高い)」「現金化しづらい銘柄(グロース市場等)」は避けるべきです。管理人がプライム市場での成長投資枠銘柄を勧める理由は、何よりコストがかからず、利回りが3.5から4.5%のディフェンシブ株であれば、あまりリスクは無く、すぐに現金化出来るからです。ここ数年で管理人がアドバイスした同期生や後輩は、現在の所、ご機嫌のようです。