職務倫理の「清廉にして堅実な生活態度」がトラウマ?
①職務倫理の「清廉にして堅実な生活態度の保持」
「清廉」とは、私欲がないこと。 「堅実」とは、危なげなく手堅いこと。 つまり、警察職員は「私欲を持たず、危なげなく堅実な生活を保持しなさい。」という事が、平成12年に制定された「警察職員の職務倫理及び服務に関す規則」において規定されています。 全国の警察職員は、警察学校に入校した時から、これら職務倫理を暗唱するまで覚えます。これでは、警察組織として投資を勧める訳にはいかず、警察職員の投資に対するトラウマになっていることは否めません。
②投資は危険、堅実ではないと思っている職員が多い
警察職員は、「素人に投資は危険」「投資は負ける人が多い」といった情報が植え付けられている人が多いです。確かに投資とは、利益を見込んでお金を出すことであり、貯蓄のように元本保証がないので、「絶対に損はしない」と言えないことは事実です。
③公務員法に抵触する?
公務員には「兼業の禁止」「職務専念義務」があります。これには抵触しないのでしょうか?
株式投資は、個人で投資して配当金を得ても、「事業」ではありませんので、「兼業の禁止」には当たりません。 また、勤務時間中に株の売買や株式市場の検索など、株に関する事をしなければ、当然「職務専念義務」に抵触することもありません。 以前、警察庁のキャリア職員が、勤務中に株の売買をして懲戒免職になった事案がありましたが、株の配当金を得る投資であれば、頻繁に株式市場を気にする必要はありません。