公務員と言えど、年金だけではゆとりがない
①年金だけでは暮らせない
令和元年6月に金融庁WGが発表した、いわゆる「老後2000万円」問題。高齢無職夫婦の場合、年金だけでは毎月5万円の赤字となり、不足分は支出の削減や保有資産による資産運用といった、自助努力が必要だと言っています。しかし、令和元年当時は、支出がほぼ収入と連動していましたが、5年後には物価や光熱費が高騰してきました。年金収入は増加していない事から、収支のバランスは令和元年当時とは違い、生活は徐々に苦しくなってきています。
②年金だけで暮らしてみる
評論家の中には、年金だけで暮らせると言う人がおり本も出していますが、実際、管理人がこの2年間の生活費の支出を計算したところ、とてもではないけれど、年金の範囲では暮らせない。評論家は、「今の生活を改め、出費を極力減らす」と言いますが、そんな事は誰でも分かっている事であり、そんなしみったれた生活は、何のために退職まで働いてきたのか分かりません。以前「公務員の老後安泰神話は過去の話」でも書きましたが、公務員と言えど、平均寿命までゆとりある生活を過ごすには、年金だけでは厳しいです。
③年金と配当金で年間いくら必要か
公務員の場合、職種や勤務年数で違いはありますが、夫婦世帯で年間280万円はあると思います。しかし、ゆとりある生活のためには、年間432万円必要と言われており、そのために配当金が152万円あれば、夫婦で何とか暮らしていけそうです。配当金を年間152万円もらうには、配当利率が4%の株を、新NISA口座で1800万円、特定口座で2500万円の合計で4300万円分を保有する必要があります。
④退職後は、ゆとりある生活を
「ゆとりある生活」とは、どういう生活でしょうか?一般社団法人の中央調査社によると、生活にゆとりを感じられない理由の半数以上が、「収入が少なく自由に使えるお金がない」であり、ゆとりある生活の過ごし方については、「家族が一緒に食事をするなど一家団欒」がトップでした。しかし、子供や孫と食事をするにもお金はかかります。「孫破産、大丈夫ですか?」でも書いていますが、自分の子供の時より、以外と孫にお金がかかります。評論家の中には、「株や投資信託はリスクが大きい」と言う人もいますが、悪いことは言いません。早めに資産形成し、大勢の孫に囲まれた「ゆとりある生活」を楽しんで下さい。