まずは、年収700万円を目指しましょう
①年収700万円の割合
国税庁の「令和4年民間給与実態統計調査」によると、給与所得者約5,966万人の平均年収は458万円となっており、年収700万円であれば、平均年収を約250万円上回っています。
年収が700万~800万の人の割合は4.8%、800万~900万は3.3%、900万~1000万は2.2%、1000万超は5.4%となっています。
この統計は「民間」であり、公務員は違ってきます。公務員の給与体系は、国家公務員と地方公務員で違いますが、総務省の「令和4年地方公務員給与実態調査」によると、平均年収は638万円となっています。
ただし民間は、正社員は523万円であるのに対し、非正社員は201万円、従業員も10人未満の会社から5,000人以上の会社まで様々です。
②年収700万円の生活レベル
年収700万円は、民間、公務員とも平均値を上回る金額ですが、手取り額となると、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料で約108万円、所得税が約31万円、住民税が約37万円となり、差し引き支給額は約524万円、月額であれば、43万~44万円が手取り額となります。
これに家賃、食費、光熱費、通信費、子供の教育費、医療費、交通費などで約30万~35万円程度は必要となり、更に住宅ローンやマイカーローンがあれば、手元に残る資金は更に減りますが、無駄な支出がなければ、決して生活が出来ない事はないと思われます。
③年収のピークは退職前とは限らない
管理人の現職時の年収をお話しします。管理人は、30代後半から給与明細をエクセルで管理するようになりました。その時から、年収は750万円以上はあり、40歳で800万を超えました。年収のピークは、警察署の課長職時代であり、1,000万円を超えていました。もう20数年前の事です。
以前「貯金ゼロから資産1億円」で書きましたが、この頃から単身赴任でへそくりが出来るようになり、後の投資資金となるのですが、管理人の当時の年収(千円以下切り捨て)は、
40歳(基本給398,200円)で800万円
45歳(基本給441,900円)で950万円
50歳(基本給430,200円)で924万円
55歳(基本給450,895円)で897万円
60歳(基本給440,109円)で890万円
となっています。(50歳台は他官庁に出向)
「公務員は給料が下がらない」と言われて公務員になりましたが、そんな事はありません。世の中の景気が悪くなれば、人事院はマイナス勧告をするので基本給は下がります。一度下がった給料は、株と同じでなかなか上がりません。
また、他官庁に出向すれば、基本給は大きく下がります。また、管理職になると、超過勤務手当が無くなる事から、年収は下がります。年収のピークは、必ずしも退職前では無いのです。
④年収700万円を目指す
年収が700万円を超えると、日々の生活に少し余裕ができます。管理人は、付き合いが広く、特に飲み会が多かったものですから、家族に迷惑をかけましたし、浪費もしました。
今考えると、そのお金を投資に回していれば、もっと金融資産は増えており、違った生活をしていたかも知れませんが、全く後悔はしていませんし、家族には感謝しています。
年収700万円は、現在の公務員であれば30歳代でクリアできるでしょうし、このブログを読んでいる会社員であれば、遅くても40歳代でクリアできると思います。年収が700万円を超えれば、生活にゆとりが出来ると思いますので、管理人のような浪費はせず、資産1億円を目指して頑張って貰いたいと思います。