2輪は世界大手、ボートでも儲けています
①ヤマハの事業
ヤマハと言えば、楽器メーカーでは?と思う人も多いかと思いますが、「楽器のヤマハ」と「ヤマハ発動機」は一緒の会社だったのですが、楽器のヤマハは、今は「ヤマハ」(7951)という別の会社で上場しています。
ヤマハは、バイク・スクーターなどの自動二輪車の分野では世界最大手ですが、それだけではありません。今も日本の自動車史上でトップクラスの「名車」と賞賛されている「トヨタ2000GT」。実はこの車、基本設計はトヨタですが、エンジンと車体、シャシの細部設計はヤマハが担当しました。また、最高傑作と言われる「レクサスLFA」のV型10気筒エンジンなどもヤマハが受託生産しています。最近では、「フォーミュラーE」に動力源のモーター等を供給するなど、四輪EVへの製品開発も強化しています。
その他にも、ボートやヨット、漁船、船外機などの製造・販売などのマリン事業も幅広く手掛けています。
②株主優待
株主優待は、保有株数によるポイント制で、本社やグループ会社がある各地の名産品や、二輪車やマリンレジャー関連などの優待が貰え、人気があります。
実は、2024年1月に新NISAを見据えて株式分割が行われ、保有株数が3倍(1株当たりの純資産額は1/3)になりました。それに伴い、保有株100株~300未満(1,000P)、300株~1,000未満(2,000P)、1,000株~3,000未満(3,000P)、3,000株以上(4,000P)となり、3年以上継続保有の場合、1,000ポイントが加算されます。
③配当金の推移
2024年現在、総還元性向は、中期経営計画期間累計で40%を目安とします。
各12月期末 | 配当金(円) | 利回り(%) |
2024年 | 50(予) | ー |
2023年 | 48.33 | 3.84 |
2022年 | 41.67 | 4.15 |
2021年 | 38.33 | 4.17 |
2020年 | 20.00 | 2.85 |
2019年 | 30.00 | 4.09 |
2018年 | 30.00 | 4.17 |
2017年 | 29.33 | 2.38 |
④管理人の保有状況
【※株式分割前(2023年以前)の株価は、分割後の計算値(1/3)で統一しています】
管理人が保有したのは新しく、2022年5月に株価が下がった時点で、854円で500株購入しました。現在は、株式分割により1,500株となり、株価も1,500円前後で推移しており、購入時期としては適切だったと思っています。
購入した理由は、株主優待が良かった事と、配当利回りも良かった事です。2020年にコロナの影響をモロに受け、2018年のピークには1,200円を超えていたものが、367円まで一気に下落しました。レジャー関係の怖さを感じましたが、少し上向きになった事から購入しました。
⑤ヤマハ発動機のリスク
扱っている商品が、景気が悪い時でも必ず買わなければならないというものではなく、コロナのように、景気が悪化する時は大きく下落する事が予想されます。
また、180を超える国と地域で生産・販売し、海外売上比率が94%と高い事から、各国の経済、需要、競合状況や為替政策、税制などに変動があった場合、同社の業績にも影響が及ぶ可能性があり、原材料、部品の供給やその価格に変化があった場合も、影響を受けるリスクがあります。