海運大手の総合輸送企業
①商船三井の事業
1878年に鉄製蒸気船「秀吉丸」で三池炭の海外輸送を開始して始まりました。海運会社は伝統的に非上場の企業が多く、売上高が明らかでないケースがある事から、海運会社の経営規模は、売上規模ではなく、万国共通で通用しているのは、コンテナ船の積載量と言われています。
商船三井は、鉄鋼原料などを運搬するドライバルク船事業に強みがあり、海運業界では、世界で10本の指に入ります。しかし、一般的に馴染みがあるのは、クルーズ船「にっぽん丸」やフェリー「さんふらわあ」だと思います。
②配当金の推移
2023年度~25年度は、配当性向を30%とし、下限を150円としています。
各年度通期 | 配当金(円) | 利回り(%) | 配当性向(%) |
2023年 | 220 | 4.77 | 30.43 |
2022年 | 560 | 16.92 | 25.41 |
2021年 | 400 | 11.70 | 20.30 |
2020年 | 50 | 3.87 | 19.92 |
2019年 | 22 | 3.72 | 23.83 |
2018年 | 15 | 1.89 | 20.02 |
③株主優待
100株以上で、「にっぽん丸」クルーズ優待券(10%引)、「さんふらわあ」クーポン券(5,000円)、300株以上を2年保有で、オリジナルカタログより3,000円相当の名産品となっています。
④管理人の保有状況
管理人は、2022年2月に9,890円で100株購入しました。その後2022年4月に1:3の株式分割があり、分割後に200株追加で購入した事から、3,260円で500株の保有となりました。現在は、株価も5,000円前後で推移しており、購入時期としては高配当の恩恵を受け、適切だったと思っています。
⑤業績
日本郵船でも書きましたが、コンテナ船や自動車船の荷動きや市況が堅調に推移しています。コンテナ船の運賃は高値から下落傾向にあるものの、米国の底堅い景気動向を背景に一定の水準を維持する事が予想され、年間配当予想を引き上げるなど、株主還元を積極化する姿勢も評価されています。