これからの日本をけん引する家族

夫婦共働きになり、パワーファミリーと言う言葉を聞くのですが、「パワーカップル」と何が違うのですか?

パワーカップルについては、以前「パワーカップルの資産形成」で書きましたが、夫婦共に年収が700万円以上を言い、2023年で総世帯の約0.7%、共働き世帯の約2.4%とごくわずかなカップルです。
「パワーファミリー」とは、夫婦共働きで、かつ子供がおり、世帯年収が1,500万円以上の世帯を指す言葉です。
なお、世帯年収が3,000万円以上ある世帯を「スーパー・パワーファミリー」と呼ぶそうです。

パワーファミリーと一般ファミリーの違いは世帯年収ですが、他に何か特徴はあるのですか?

まず、生活費が違います。株式会社インテージ「知るギャラリー」(2024年11月5日記事)によると、パワー層の1か月の生活費の平均は約45万円、一般層は約26万円であり、19万円の開きがあります。
また、1か月に自由に使える個人のお金は、パワー層が約18万円に対し、一般層は約8万円と、大きな開きがあります。

1か月の生活費が45万円は多いですね。貯蓄はどうなのですか?

貯蓄に関しては、パワー層の収入に対する 貯蓄割合は26%であります。つまり、年収1,500万円であれば、年間390万円の貯蓄という事で、貯蓄目的も「資産運用や投資の資金」、「旅行の資金」、「老後の資金」と言う事です。
一方、一般層の収入に対する貯蓄割合は14%であり、目的は「生活の資金」、「子どもの教育資金」が多いと言う事で、生活感があります。
また、パワー層の持ち家率は約87%(一般層77%)と高く、新築マンション等に居住する人が24%と高いのが特徴です。

日本は、貧富の差が大きくなったと言われてますが、タワマンが売れる理由も分かる気がします。

パワーファミリーは、物価高や円安の状況下でも購買力が高く、市場を牽引する層として注目されています。
これからの日本をけん引するのは、節約生活して1億円貯めてFIRE民では無く、パワーカップルやパワーファミリーと言った、若い世代であると思っています。