こう言う女性警察官を見習ってもらいたい
①A女性警察官との出会い
管理人がA女性警察官と一緒に仕事をしたのは、もう10年以上前の1年間です。 彼女は、管理人が次長職でいた警察本部の捜査部門に、送致担当の主任(巡査部長)として異動してきました。
勤務態度は真面目で、仕事もテキパキとこなし、突発事案には、夜間の呼び出しにも対応してくれる心強い存在であり、まさに「誇りと使命感」を持った女性警察官であり、周囲の警察官からの信望も厚かったです。
ただ、残念だったのは、昇任意欲が無かった事です。 警察官は階級社会であり、男女を問わず、昇任試験に合格すれば、昇任して昇給していきます。 巡査や巡査部長のままであれば、年齢を重ねても、一定額以上は昇給しない仕組みになっており、イヤになって辞める者もいるのです。
彼女は、独身で両親と同居していましたが、国立大学卒で、法学関係や職務に関する知識や経験は十分にあり、勤務態度は真面目であった事から、普通に昇任試験を受ければ、すぐに警部補や警部になると思っていました。 しかし昇任することを嫌がり、昇任試験をスルーしていたのです。 理由は、昇任すれば人事異動が頻繁になり、特に当時の捜査部門は、警察官舎に居住する事が普通であった事から、実家からの通勤願望が強い彼女は、それを嫌がっていたのです。
②A女性警察官と投資
彼女はブランド物などに興味は無く、いわゆる「質素・節約家」のイメージでした。 しかし、所属の懇親会やデスクの飲み会には出席しており、どちらかと言えば、そのような集まりに出席するのが好きなタイプに思えました。
管理人は、彼女からの要請があり「ふるさと納税」を教えました。 警察官の給料は、男女で違いは無いので、彼女はそこそこの寄付が出来たのでは無いかと思いますし、当時の返礼品は、今と違って豪華で魅力的なものが多かったので、案の定、彼女は大変喜んでいました。
ふるさと納税の次に説明したのは、NISA(旧NISA)でした。ただし、教えたのはNISAの概要や株投資の流れであり、投資を勧める事はしませんでした。 理由は、素人がいきなり株投資をし、損益が出て「上司の勧めで投資をすれば、大きく資産を減らした」などと話が広まるのがイヤだったからです。
彼女に本格的に投資を勧めたのは、管理人が退職してからの話ですが、残念ながら彼女が始めたのは、公務員女性によくある「地元銀行での積立投資」でした。
③A女性警察官の生き方
管理人は有難い事に、退職後も色々なグループから「飲み会」の誘いを受けており、A女性警察官と一緒に勤務したメンバーからも誘いを受けています。
先日も、彼女達と少し遅い新年会を開催し、そこで彼女の話を聞きました。彼女は、昇任試験を受験して上席係長(一般警部補の上)になっていました。理由は、巡査部長のままだと、給料が上がらないからだそうです。また、投資も銀行の積立投資は辞め、ネット証券に切り替えたそうです。
彼女の趣味は、独身女性公務員に多い「海外旅行」で、その事は管理人もよく知っていましたし、管理人と一緒に勤務した時も、確かアジア方面に旅行に行った記憶があります。
管理人が驚いたのは、彼女は両親と海外旅行によく行くのですが、費用の全てを彼女が出している事と、全て、マイルを貯めてファーストクラスを利用していると言う事で、しかも昨年末はアメリカに行き、有名ホテルに宿泊したと言っていました。
管理人が退職してやりたい事を、いとも簡単にやってのける事にビックリしましたし、更に管理人がフルリフォームした事を知っていたらしく、「今度は家をリフォームするので、管理人が依頼した業者を紹介して貰いたい」と言う事でした。
管理人が「今、それだけお金を使って、老後の心配は無いの?」と聞くと、「両親に少しでも良い想いをして貰うには、今しかない。 自分の老後は、年金と株の配当金で何とかなります。」とサラッと言ってのけました。
確かに管理人は、「年金と配当金で何とかなる」と彼女を含めた後輩に言ってますが、言っている自分が少し怖くなるくらい、彼女の見事なお金の使い方としっかりした生き方は、「男では真似できない」とも思いました。
当日の懇親会は、彼女が計画して、管理人が好きな美味しい魚とお酒を手配してくれました。これを男性が計画すれば、「○千円飲み放題」みたいな居酒屋だったと思います。
たった1年しか一緒に勤務しなかったのに、本当に有難い部下を持ったなと感激しました。 警察の飲み会は、割り勘を原則にしていますが、この日ばかりは、あまりの嬉しさに、失礼だとは思いましたが、費用は全部出させてもらいました。