連続増配ですが、株価は不安定です
①三菱商事の事業
岩崎弥太郎の創業後、1954年(昭和29年)に総合商社として新発足し、現在では三菱グループの中核として、地球環境エネルギー、マテリアルソリューション、金属資源、社会インフラ、モビリティ、食品産業、S.L.C.、電力ソリューションの8グループ体制で、日本最大規模の総合商社となっています。
②配当金の推移
各年度通期 | 配当金(円) | 利回り(%) | 配当性向(%) |
2024年 | 100 | 3.81 | 42.20 |
2023年 | 70 | 2.01 | 30.42 |
2022年 | 60 | 3.79 | 22.24 |
2021年 | 50 | 3.26 | 23.62 |
2020年 | 44.67 | 4.28 | 114.67 |
2019年 | 44 | 5.76 | 37.88 |
2018年 | 41.67 | 4.07 | 33.57 |
③管理人の保有状況
三菱商事の株は、意外と安定しておらず、配当利回りも決して高いとは言えない事から、管理人は幾度となく売買を繰り返してきました。 しかし、バフェット氏が日本5大商社の株を買い増しして話題になった事から、2025年1月に2,498円で500株購入しました。
現在は、3,200円前後を行き来するなど、あまりパッとせず、今後の株価下落も予想される事から、再度の売却も検討しています。
④業績
8期連続で増配となっていますが、株価は、過去10年間で大きく変動しています。2023年には1,413円から2,577円まで上昇し、2024年には2,267円から3,775円まで上昇するなど、投資家泣かせの銘柄かと思います。
三菱商事は、KDDIとローソンの株を50%ずつ保有しており、配当受領によりSLC部門は堅調に推移していますが、地球環境エネルギー、マテリアルソリューション、金属資源、食品産業などが伸び悩んでいます。
26年3月期の連結業績予想は、純利益7,000億円(前期比26.4%減)を据え置いていますが、今後の円高相場や資源価格の高騰により、厳しくなるのでは無いかと思っています。
⑤リスク
大手商社に共通しますが、資源価格の変動、世界経済の減速懸念、円高傾向、巨額買収案件などが影響し、株価は大きく変動します。