老後の不安はお金の不安

参議院選挙が公示され、マスコミは選挙モード一色ですね。今回の選挙は、各政党とも「物価高対策」を課題にしてるようですが、一体、私達がシニアになる頃の暮らしは、どうなるのでしょうか。

年金改革法案も見直されましたが、「物価上昇に賃金が追いつかない」と言われています。一つ言える事は、「将来の不安は、お金」だと言う事です。 逆に、お金に不安が無ければ、老後の不安は無いと言えます。

確かに、高齢者になると、着る物、食べる物は、「もう要らない」と思う人はいるけど、お金については、いくらあっても「要らない」と言う人は少ないと思いますね。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によると、「老後の生活が心配」の調査項目で、心配と答えた人は、
金融資産非保有者(貯蓄なし):83.9%
貯蓄額700~1000万円未満:81.4%
であり、貯蓄ゼロの人も、1000万円近い人も、老後の生活に不安があると答えた人は、8割を超えていました。
また、マネーフォワードの調査によると、貯蓄額1000~3000万円未満の人でも、74.2%が不安と回答しています。

一体、貯蓄額がいくらあれば、老後の生活に不安を感じなくなるのでしょうね。

これもマネーフォワードによると、貯蓄額が3000万円以上であれば、「心配である」が43.1%、「それほど心配していない」が56.9%と拮抗する事から、3000万円がボーダーラインのようですね。

「老後2000万円問題」が影響しているのでしょうか?

それはあると思います。昭和の時代は、今ほど高齢者が多くなく、昭和30年(1955年)の平均寿命は、男性63.6歳、女性67.8歳と言う事です。
2024年は、男性81.1歳、女性87.1歳ですから、65歳で定年退職しても、15年以上は生活する事から、イヤでも退職後の生活を意識して、貯蓄額を気にするのだと思います。

では、3000万円ない人は、どうすれば良いのですか?

老後の不安は、「今の生活を維持したい」と思うから、貯蓄がいくらあっても不安になるのです。
このブログを読んでいる方は、金融資産が数億ある方から、投資初心者まで幅広いと思いますが、金融資産が少ないと思うシニアは、これまでの生活をダウンサイジングして、欲張らない事に尽きると思います。

「お金がない人のストレスの9割はお金で解決できる」、「金持ちのストレスの9割は、お金では解決できない」と言われています。
「世の中はお金が全てではない」と言う人がいますが、「お金があれば、時間と心にゆとりができ、やれる事が増える」事は間違いないと思います。
若い時には「貯蓄」を最優先し、それをタネ銭とした「投資」をして資産形成し、ゆとりがある老後を過ごして貰いたいと思います。