配当金目的の注意点

配当金生活
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配当金より大きな損失にならないように

3月決算も終わり、配当金生活の人は6月が楽しみでしょうね。ところで、3月決算の企業が多いと思いますが、配当金を貰うには、いつまでに株を保有していれば良いのですか?

3月末に配当金や株主優待を受け取る権利がある場合、3月末の決算日の時点で、株主名簿に登録されている必要があります。企業は、その権利を有する株主を特定するために、「権利確定日」を定め、その日の株主名簿に記載されている株主に、これらの権利を付与することとしています。

それでは、権利確定日に株を持っていれば、配当金や株主優待が貰えるのですか?

それが違うんです。売買代金の受け渡しや、株主登録の事務作業などの理由で、3月末の株主名簿に登録するには、権利確定日を含めて、3営業日前に株を保有している必要があるんです。そしてこの日を「権利付最終日」と呼んでおり、この日に株を保有していれば、配当金や株主優待が貰えると言う事です。

では、「権利付最終日」の1日だけ株を保有していれば良いわけですね。それでは、配当金や株主優待が目的の投資家は、その日に株を購入し、翌日に売ってもいいんですね。ドラゴンさんも含めて、配当金目的の投資家は、みんなそうしてるんですか?

そのような取引をしている人もいるけど、これが結構難しいんです。配当利回りの高い銘柄や人気の株主優待を出している企業は、権利付最終日に向けて株価が上昇し、権利がなくなる「権利落ち日」に株価は一気に下がります。理論的には、下がる金額は配当金と同程度と言われていますが、管理人の経験では、それ以上に下がる傾向が強いです。

実は、株取引に少し慣れた初級の投資家が、配当金目的で失敗するパターンがあります。権利確定月の1か月前位に高配当株を購入し、権利落ち日以降に株価が下がり、株価がなかなか上がらない場合です。特に東証のスタンダード市場の高配当株で、株価がなかなか上がらない場合は、「業績が良くなく、株価が下がって高配当」の銘柄に手を出した可能性があります。そして株を持ち続けた結果、株価下落が止まらず、結局は含み損を抱え、売るに売れずに塩漬けになってしまうのです。

結構難しいんですね。ドラゴンさんはどのような事に注意して配当金目的の株を購入してるんですか?

第1は、東証プライム市場の銘柄から選ぶという事です。スタンダード市場の銘柄や、東証以外の銘柄も少し保有していますが、スタンダード市場の銘柄は取引数が少なく、思った金額での売買が出来にくいのです。
第2は、配当金目的でスイングトレードをする場合、購入のタイミングは、権利確定月の最低でも2か月前、通常は3か月から4か月前から株価をチェックし、購入のタイミングを検討する事です。特にスイングトレードの場合は、高配当株より、利回りが3%から3.5%前後で、株主優待がない銘柄が、株価が安定していて良いと思います。
第3は、自分の投資スタイルを崩さない事です。配当金生活者にとっては、毎月配当金が入る事より、年間トータルでの配当金額が重要です。基本は長期保有を原則として、配当金目的のスイングトレードは、余剰資金で楽しむのが、大きく失敗しないコツだと思います。