お金があれば幸せですか
①自分らしく生きる
資産運用会社「お金のデザイン」が、20代から80代の会員約8千人を対象に「お金と人生に関する意識調査」をしています。「幸せな人生」についての考えで、どの世代の一位も「自分らしく過ごせる人生」をあげていました。 では、「自分らしく過ごす」とは、どう言う事でしょうか。おそらくは、「他人の目を気にせず、やりたい事や楽しいと思える事を選択して過ごす」事だろうと思います。
幸せな人生について、30代から50代で二番目に多かったのが「お金に不自由しない人生」でした。確かにお金がなければ、「自分らしく過ごす」事は難しいと思います。 では、お金があれば幸せでしょうか。
②節約して1億円
お金がないと、やりたい事が出来ずに不自由ですが、節約を重ね、お金を使わずに1億円を貯めて喜ぶ人もいます。しかも現金ではなく単なる評価額。世間的には「金持ち」に見えるのでしょうが、失っているものが大きいかも知れません。
例えば、お金を使って得られる経験や体験、交友関係は少なく、また恋愛経験が乏しいと言われています。結婚が良いとは言いませんが、少なくとも恋愛すれば、デートなどに色々とお金がかかります。そういったものを惜しむ事で、婚期が遅れ、独身者が多いとも言われています。
また、幸いにも夫婦が共通の資産形成プランを持ち、結婚しても「倹約生活」でマイホームやマイカーは持たず、家族で旅行に行く事も控え、資産を貯める事を第一に考えるのであれば、老後は「お金に安心な生活」が訪れるかも知れませんが、「幸せな生活」とは言えないと思います。
③お金を使わない自由
金融資産が増えれば、無駄にお金を使うのかと言えば、そうではありません。 管理人方も現職の時には、「周りが持っているから」とか「皆が買っているから」と言われ、家族のために出費をする事が多々ありましたが、資産が増えれば、自分の価値観で選択する余裕が出来てきます。
「自分に必要ないものには、お金を使わない」という選択が、周りの目を気にする事なく、堂々と出来るようになります。そして「お金を使わない自由」と「お金を使える自由」を得る事が出来れば、精神的な余裕ができ、まさに「自分らしく過ごせる人生」になれると思います。
④個人投資家の幸せな人生
個人投資家ならよく知っているフレーズですが、「お金なくして自由なし!」です。 先日、子供夫婦が、今年小学校に入学する孫を連れて遊びに来ました。以前「孫破産、大丈夫ですか?」で書きましたが、孫は一人増えて、現在、男3人、女5人の孫がいます。
教育費の高騰も考慮して、現在管理人は孫に対し、幼稚園入園は5万円、小学校入学時は10万円、お年玉、誕生日、こどもの日は各1万円を包んでいます。
先日は、父母のお墓参りのついでに、ショッピングモールに併設されている地元のカフェ兼用のレストランで食事やケーキ、お茶を楽しみました。お年玉は年末に送っていたので、当日は、今春小学校に入学するため入学祝、孫の誕生祝、連れてきた奥さんともう一人の孫に小遣いをあげました。 小学生の孫は、「じいじは、お金持ち?」と直球で聞いてきたので、「そうだよ。お金は大切に使っていると、戻ってくるんだよ」と教えておきました。
ライフプランニングにおいて、孫にかかる費用を計算するのは難しいのですが、少なくとも管理人は、まず自分や妻が、潤いのある生活を楽しみながら過ごし、子供や孫が、生活や教育に不自由する事がないよう、最低限の支援をするのが務めだと考えています。そしてそれが、個人投資家としての幸せではないかと思っています。