お金と幸福度の関係

ドラゴンさんは、配当金と年金で悠々自適の生活をしていますが、やはり資産が増えれば、幸せになるのでしょうね。

確かにそこそこの収入があり、金融資産が増えれば、自分がやりたい事や行きたい所に行けるようになりますし、「良いと思う物」を購入する事や美味しい食事をする事も出来ます。
それらを「幸福」と言うのなら、資産が増えれば幸福度は上がると言えますが、資産額と幸福度は、必ずしも比例していないと思います。

一定以上の収入や資産があれば、比例はしないと言う事ですね。

その通りですね。「年収が高い=幸せ」という考えは、多くの人が無意識に抱いていますが、内閣府が2019年に実施した「満足度・生活の質に関する調査」によると、年収800万円程度を目安として、年収が幸福度に与える影響が薄れていくと言う事です。
面白いのは、年収3,000万円以上になると、逆に幸福度が下降し、年収1億円以上の人の幸福度は、年収700万円以上1,000万円未満の人より低いと言う結果です。
年収600~800万円くらいが生活するうえで、特にストレスを感じる事もなく、少し我慢もしながら、たまに贅沢する、だからこそ贅沢が楽しく感じられると言う事かも知れません。

FIREを目指す人の目的だと言えますね。

「何が一番幸せか」を考えた時、FIRE民ではありませんが、多くの人が「好きな時間に好きな人と一緒にいる」とか「好きな時に自分の好きな事をする」と言う事だと思います。「お金のために働きたくない」けど、「お金のせいで不安を感じたくない」と言う感じかも知れません。

日本の10世帯中8世帯が、金融資産3,000万円未満の「マス層」と言われています。
トランプ関税で株式市場は大きく揺れていますが、株式の原則は「長期」である事から、若い世代の人達には、「年収が高い=幸せ」という固定観念に縛られる事なく、まずは金融資産を5,000万円以上の「アッパーマス層」を目指して頑張って貰いたいと願っています。
5,000万円を超えれば、それまでと少し違った景色が見えるかも知れません。