お金を使うと幸福度が上がる

配当金生活
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ケチな人の周囲に人は集まらない

 ドラゴンさんは、日々の生活でお金を使う場合、何か注意している事はありますか?

 まず、「見栄を張るためのモノは購入しない」と言う事ですね。 若い頃は「自分へのご褒美」と言い聞かせ、ブランド品を購入して少し見栄を張っていた事もありました。
 しかし現在は、不必要な時計やブランド品などは、フリマで売ったり子供達にあげて、大半を処分しました。 

では、最近はあまり買い物はしていないのですか?

 いいえ、買い物はするのですが、お金を使うモノの内容が違ってきました。ブランド品などは、ほとんど購入しなくなりましたが、飲食関係にお金をかけるようになりました。
 例えば、少し高級なワインだとか、少し良い肉や食材を買うなど、「生活の質を上げる」と言う感じで買い物をしています。

 最近、精神科医の和田秀樹さんの「財産断捨離のすすめ」が話題になっています。 ドラゴンさんは、金融資産を子供達に残す考えは無いのですか?

 全く考えていません。当然「自分がいつ死ぬか」なんて分かりませんが、「平均寿命まで生きる」と試算して、お金を使うようにしています。 例えば、2か月に1度の割合で妻と旅行に行き、質の良いホテルに宿泊し、地元の美味しいお酒と料理を食べて、人生を楽しんでいます。
 ただ、家族の仕事等の関係で、長期の海外旅行やクルーズ船の旅に行けてないので、資産の減少はありません。  

 先程の和田秀樹さんは、以前「お金を使えば使うほど幸福感が高まる」と言っていましたが、これはある意味当然かと思います。お金を使っている人は周囲から大切にされますし、逆に「ケチな奴」と思われたら、人が離れていきます。
 健康の為にトレーニングジムに通ったり、色々な所に遊びに出かければ、ある程度リッチな人と出会い、会話が楽しめます。 また、家族で思い出づくりの旅行に出かければ、家族に喜ばれ、幸福感を感じます。

 個人投資家の人は、お金が増えれば「幸福感」を味わえると思うのですが、お金を使っても「幸福感」を味わえると言う事ですね。

 精神科医の樺沢紫苑さんは、「お金によってもたらされる幸福感は、ドーパミンの作用によるもので、本来は長持ちしない。しかし感謝の気持ちを持つ事で、幸福感が長続きするようになる」と言っています。
 つまり、お金は「増えただけ」や「使っただけ」では、幸福感は長持ちしませんが、お金が増える事や使った事により、人の役に立つと少し感謝をすれば、幸福感が長続きすると言う事です。

 お金は稼ぐことよりも「使い方」が大事だと言われています。「みんなが持っているから」「流行っているから」などの理由で使うのではなく、自分が必要だと感じる物を買う事が大切です。
 読書や勉強、旅行など、自分の中に蓄積されていくものは、生涯にわたる財産になる事から、世代を問わず「自分のためにお金を使う」事も大事だと思っています。

 日本の個人金融資産は、約2000兆円を上回るとされていますが、その約7割を60歳以上が保有していると言われています。しかもそのお金が使われないまま、低金利の金融機関に貯め込まれているのです。
 日本の将来を考えるのであれば、子供に財産を残す事よりも、高齢者はお金を使って、経済の循環を良くする事の方が、子供や孫がより良く生きられる社会になると思っています。