日本株変動の時期

トランプ関税の影響による日経株価の乱高下は、なかなか収束が見えてこないみたいですが、長期戦になるのでしょうか?

そのように思います。日本株は、年間を通じて一定の傾向があるのですが、トランプ関税のトリガーが引かれたので、先の見通しが立たなくなりました。

日本株の年間を通じた傾向とは、どのようなものですか?

日本株の相場は、1年を通じて一定の傾向と言うか「クセ」があります。ベテラン投資家なら、誰もが経験で知っていますが、日経平均株価は、2月中旬から3月中旬に向けて下落し、3月中旬から3月末は、配当や優待の権利を得るため上昇します。
実は、2025年も低いながらその傾向にあった事から、関税関係で2月中旬から3月中旬の下落については、ベテラン投資家はそれほどビックリしなかったと思います。ただ、4月上旬からの波乱相場は誰も予想していなかったと思います。

2025年の日経平均株価は、年初から低調な感じですが、今後、注意する点はありますか?

確かに2025年は、年初から低調です。株価は例年の動きから大きく下方に乖離している事から、しばらく様子見が良いように思います。
様子見が出来るのは、個人投資家ならの特権ですので、市場関係者の言動やマスコミ等のネットニュースに踊らされる事無く、「キャピタルゲインで資産を増やそう」と思わない事が大切なのかも知れません。

ドラゴンさんは、6月の参議院選までは、下落傾向にあると言ってましたが、どうなのですか?

例年であれば、6月上旬に向け、今期の業績予想の発表や自社株買いなどで上昇傾向にあります。しかし、今年は選挙で与党が大きく議席を減らしそうな感じで、そのまま8月の夏枯れ相場までは、軟調で推移するかも知れません。

秋以降の見立てはどうですか?

例年であれば、8月の夏枯れで下落した株価は、9月末の配当と優待権利の獲得に向けて上昇します。そしてそのまま、年末の手じまいに向けて上昇するのが「良い一年」となるのですが、今年はトランプ関税の影響がいつまで続くか、現段階では予想できません。
例年であれば、相場のクセを見越して取引しますが、2025年は、現状のような株価推移であれば、「傍観の1年」でも良いと思っています。