投資信託で「投資の勘」は磨けない
新NISAが始まり、2024年から投資を始めた人が多く、初心者は、海外のインデックス型投資信託が多いと言う記事を見ました。
ドラゴンさんは、成長投資枠での個別株投資を勧めていたと思いますが、どうなんでしょうか?
金融庁の「NISA口座の利用状況調査」によると、2024年3月末時点で、新NISA制度における総投資額は、約6兆1791億円に達しており、多くの人が新制度を活用している事が分かります。
また、成長投資枠は、中高年層が多く利用し、つみたて投資枠は、若い世代が積極的に利用している傾向があるそうです。
成長投資枠は、まとまった金額を投資できる事から、資金力のある中高年層が多く利用し、積立投資枠は、比較的少額から投資を始め事から事から、若い世代が利用している傾向があるのでしょうね。
そうだと思います。ただ、中高年の初心者には、インデックス型の投資信託ではなく、日本の個別株に挑戦して欲しいと思っています。
と言うのも、管理人も投資信託から入りましたが、経験上、投資信託だけでは、株式投資の基礎が築けないと思っています。
と言うのも、投資信託は、プロの運用者が有望銘柄を集め、高いリターンを目指して運用してくれるのですが、所詮は「他人任せ」であり、自分で考える事はありません。
外国のインデックス型投資信託だけしか経験していない投資家は、企業を見る目や売買のタイミングを養う事が出来にくく、いわゆる「投資の勘」を磨く事は出来ないと思っています。
「新NISAをきっかけとして、投資を始めたい」と思うのであれば、少額でも良いので、「成長投資枠」で個別株に投資する事をお勧めします。
特にシニアの初心者の方は、以前書いた「新NISA、シニア投資家にオルカン?」を参考にしてください。
別にオルカンがダメとは言いませんし、若い初心者には良いかと思っていますが、注意して貰いたいのは、「全世界株式のインデックス」と言っても、オルカンだけでは「分散投資」とは言えない事です。
なぜなら、投資先はアメリカが6割強を占めている事から、失業率上昇などによるアメリカ市場の影響を大きく受ける可能性があるのです。
少なくともシニアの初心者の方は、自分がよく知っている企業で、日経225銘柄に選定され、しかもその業界で3位以内に入っていれば、まず安全であると思いますので、ネット情報などに流されず、自分の頭でよく考えて銘柄を選定し、投資の基礎を築いてください。そして少しずつ「投資の勘」を磨き上げてください。