個人投資家とロレックス

配当金生活
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高級腕時計は必要ですか?

①時計投資
 富裕層の間で人気の投資は、不動産や金、仮想通貨などですが、最近では「時計投資」が流行しています。
 時計投資を勧めるサイトには、「ブランド知識は不要で、誰でも始める事ができ、富裕層だけではなく、一般層の人でも10万円で購入した時計を50万円で売却をするなど、低投資からスタートする事が出来ます。」のような記述が目立ちます。 本当でしょうか?
 実は、中古時計の価格動向を観測する指数に「ブルームバーグ・サブダイアル・ウォッチ指数」と言うものがあります。これは、アメリカの経済や金融情報の発信を行っている「ブルームバーグ」と、イギリスの中古時計業者「サブダイアル」が提携して公表しているものです。
 これによれば、新型コロナのパンデミック期に人気があった高級腕時計も、取引価格は2年連続で下落傾向にあり、銘柄によれば、購入時の小売価格より下落している物もあるようです。 

②個人投資家と高級腕時計
 個人資産が数億円の超富裕層ならいざ知らず、株の配当金をコツコツ貯めて金融資産を築き上げた個人投資家で、1本100万円以上の高級腕時計を着けている人は、余りいないと思います。
 確かに高級腕時計は、資産価値があるかも知れませんが、「金(Gold)」と同じで、保有しているだけではお金は増えませんし、腕時計は、数年に一度のメンテナンス費用が必要となります。
 実は恥ずかしながら、管理人も高級腕時計と言われる「ロレックス」を持っていました。以前「見栄を張るのをやめる」でも書きましたが、今から30年近く前、警察官の昇任試験合格で、自分へのご褒美として、少し奮発して買ったものです。

③ロレックスの売却
 管理人は、普段はウエアラブルウォッチを着けていますが、スーツ着用の会合や懇親会の時は、腕時計をしています。ただ、近年はギラギラしたロレックスを着ける事が減った事から、購入した時計店に売却しました。
 売却額は、購入時より約30万円高く買い取って貰い、改めて「ロレックス人気」を感じました。別にロレックス等の高級腕時計を否定するつもりはありませんし、実際、会社社長や経営者の多くは、ロレックスを着けている人が多く、懇親会の時には、お互いの腕時計で話が弾んだ事も多々ありました。
 管理人がロレックスの売却を決めたのは、50年以上も前、祖母が高校入学時に買ってくれた数万円の「キングセイコー」の方が、100万円近くするロレックスより、自分には価値があると思っており、こちらの時計も話題になるからです。
 「個人投資家に贅沢は必要ない」と言うつもりは全くありませんし、管理人は他にも「高級」と呼ばれる品物は複数保有しています。 無理をして見栄を張る必要はありませんが、無理をして節約生活を続ける必要もなく、社会生活をする上で、「個人投資家としてのステータス」は大切にしたいと思っています。
 「良い物を長く使う」事の素晴らしさは、歳を重ねると分かってきます。