投資信託では投資力はつきません
新NISAで積立投資枠を始めた先輩が、個別株の購入も検討しているのですが、どの銘柄を買ったら良いのか迷っていました。
実は管理人も、元部下から同様の相談を受けました。 そもそも投資信託と個別株は、まったく違います。 あまりそんな事は考えずに新NISAを始めた人が多いと思いますが、新NISAの積立投資や投資信託の経験しか無ければ、何十年やったとしても、「投資経験は豊富」とは言えず、例え利益が出ていても、「投資力がある」とは言えません。
これは、管理人が自分で経験したからよく分かるのですが、個別株を購入しようとしても、どのような銘柄を、どのような判断基準で選べば良いか分からず、結局は「株主優待」で銘柄を選んでしまうのです。
投資信託は、運用をプロに任せているから、自分で考える事が無いと言う事ですか？
そうですね。投資信託の銘柄はファンドマネージャーが選定し、専門家が運用するので、比較的リスクが少なく、初心者でも始めやすいのが特徴ですが、自分で考える必要がないので、「投資力」がつかないのです。
逆に個別株投資は、銘柄選定も運用も自分が考えて行う必要があり、投資の知識やスキルを磨くことが必要となります。そのためには、株の基本的知識の勉強から始め、各企業の情報を浅く広く勉強し、政治・経済・金融・外交等の知識を広めていく事により、「投資家としての知識と勘」が磨けてくるのです。
何か面倒くさそうですね。私にはムリですね。 ところで、投資家のレベルを図る基準はありますか？
それは無いですね。よく、投資金額の多寡で判断する人や記事を見ますが、それは違うと思います。
管理人は、個人投資家の人達と意見交換(飲み会)する機会がありますが、投資で成功している人に共通するのは、「話が面白い」と言う事と「すべてに余裕がある」と言う事です。 話が面白いのは「知識・情報が豊富」と言う事であり、余裕があるのは、「必要以上に資産を増やそうとせず、見栄を張らない」からだと思います。
いわゆる「投資の勝ち組」と言う感じですね。個人投資家として、レベルアップするにはどうしたら良いのですか？
何より、「投資しながら勉強する」事だと思います。投資の知識や経験は、一朝一夕で得られるものではありません。新NISAで積立投資しか経験の無い人は、少額でも良いので「株主(オーナー)」になってみませんか？
間違っても、雑誌やネット記事を見て、「この株は将来○倍になる」なんて記事には騙されず、まずは、プライム市場の中から、自分がよく知っている銘柄や応援したい企業の株を買ってみるのが良いかも知れません。
