初心者にお勧めの打診買い、ベテラン投資家もやってますか?
株を購入する時は、株価が下がった時に一気に買うのが良いのですか?それとも更に下がることを想定し、分けて購入するのが良いのですか?
良い質問だね。実は投資の格言に「二度に買うべし二度に売るべし」と言うものがある。これは、江戸時代に実在した米相場師の言葉である「買い米を一度に買うは無分別。二度に買うべし、二度に売るべし。」が基になっていると言われている。つまり、リスクを小さくする為、売買は数度に分けて行えば良いと言うもので、株投資の世界では「打診買い」などと言われている。
では、ドラゴンさんは数度に分けて購入してるんですか?
実は、初心者の頃は、投資資金も潤沢では無く、まして知識もあまり無かった事から、打診買いをして様子を見て、追加で購入するケースが多かった。しかし最近は、色々な指数から株価の動向を予測し、一気に売買する事が多くなっている。勿論、それで失敗する事は多々あり、自分の愚かさを思い知る反面、読みが当たった時は、失敗した事を忘れるくらい嬉しくなってしまう。
株というのは、「底値の時に買う」のが理想である事から、株価が下落傾向になれば、一部の投資家が「底値に近づいた」と判断しだす。すると市場では買い注文が増加してくる。この時点で買うか、更に下落すると予想し、少し待つかで迷うんだ。そこで含み損を出したくない投資家が行うのが「打診買い」なんだ。
とすれば、最近、日経株価がNYダウの影響を受け、弱くなっているようですけど、こういう時に打診買いが良いわけですね。
その通りで、株式市場が安定しない時は、投資資金の全てを投じて買うより、一部を残しておいて、更に下落した時に残りの資金で購入する、いわゆる「ナンピン買い」が良いと言われている。
株を売却する時も同様だけど、実は、管理人も含めてベテラン投資家の失敗は、売却時に多い。本来、理想的な売り方は、ある程度高値だと判断すれば少し売り、更に上がれば売却する。下がらなければ少し待って、また少し売る。下がり始めれば、そこで全部を売り切る。実際には「二度」ではなく、三度でも四度でも打診を続け、出来るだけ高値で売却するのが良いと言われている。しかし、現実にはこれがなかなか出来ず、一気に全てを売却してしまい、後悔する事が多い。
購入時は慎重になる投資家も、売却時は失敗する人がいるんですね。
初心者には、「打診買い」を習慣にする事をお勧めします。あせる事無く、慎重に売買することが出来るのが、良い投資家だと思います。ウォール街にも「売り買いは3日待て」との言葉があるそうです。