老後シングルのリスク

配当金生活
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女性は貧困率が高くなります

 女性の年金受給額の水準は、男性と比較すれば低いと思いますが、未婚女性のシニアは大丈夫なのでしょうか?

 日本は、長寿化と未婚化が進行し、「長寿・お一人様社会」と言われています。
 60歳時点でのシングル(生涯未婚、離別、死別)の割合は、男性25.8%、女性24.7%(令和2年)であり、男女とも4人に1人がシングルとなっています。
 更に女性の場合、男性より寿命が長い事から、女性の65歳以上で見ると、2人に1人がシングルとなっています。

 厚生労働省の「令和5年簡易生命表の概況」によると、80歳まで生きる確率は、男性は63.0%、女性は81.2%ですが、女性の90歳まで生きる確率は50.1%であり、実に女性の2人に1人が90歳以上まで生き延びると言う事です。
 ですから「老後シングル」は、男女ともに他人事では無く、特に女性にとっては、経済的リスクが高いと言われています。

 高齢女性の貧困率は高いと言われていますが、配偶者のいない女性にとって、年金だけで生活するのは厳しいかも知れませんね。

 確かに、配偶者の収入があれば貧困リスクは下がりますが、夫婦の関係は終生続くわけではなく、いつかはシングルになるので、女性の場合は100歳まで生きると想定し、老後資金を蓄えておく必要がありますね。

ちなみに、女性の年金額は平均いくらですか?

厚生年金の場合10万7千円、専業主婦の場合は5万4千円です。

 これでは、とても生活できないですね。では、金融資産はいくら位必要なんですか?

 女性がシングルで、65歳から100歳まで生きる場合、月額20万円(年間240万円)の生活であれば、金融資産の運用を3%とすれば、約5,000万円必要ですね。

女性も男性も、老後2,000万円どころの話ではないですね。