FIREの矛盾

配当金生活
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FIREした時が人生のピーク?

①日本人にFIREは向かない
 FIREは、資産運用によって若いうちに経済的に自立し、早期退職して自由な生活を送るのが目的であり、FIREを目指す人は、早期退職により「仕事からのストレスから解放され、好きな所に住み、好きな事をして自由に暮らす」と言います。 最近ではFIREも多様化しており、退職後も適度にアルバイトなどをして労働収入を得て、「サイドFIREをする」と言う人もいます。
 管理人の周辺にも、ある程度の金融資産を貯めて早期退職した人は多くいます。結論を言うと、ほとんどの人が、何らかの仕事を始め、中には退職前より働いている人もいます。
 真面目な性格が多い日本人は、「働かない事に罪悪感」を持っているのです。しかも、これは本人や家族だけではなく、世間もそのような目で見る風潮があるのです。

②FIREした人はお金が使えない
 FIREした後は、「好きな時に旅行に行きたい」と言う人が多くいますし、旅行先の写真をネットに投稿している人もいます。確かに、飛行機で目的地まで行き、安価なホテルに宿泊するだけなら、毎年海外旅行に行く事も可能かもしれません。 管理人の先輩に、「海外に移住する」と言って早期退職した人がいました。話を聞いた時は、少しビックリしましたし、羨ましいなと思いましたが、「毎日海を見ていて飽きてきた」と2年くらいで日本に帰ってきました。
 FIREする為に資産形成してきた人は、お金の大切さをよく知っています。生活から無駄な出費を排除して資産を築いてきた事から、旅行に行く際も、どうしても旅行サイトで手頃なホテルを選び庶民的な食事を選んでしまうのです。 それは、何を隠そう退職前の管理人がそうでしたので、理解出来ます。

③定年退職後の優雅な生活
 退職した警察職員が会員の組織があります。その会報誌には、海外旅行の写真、豪華客船で世界を回った写真などが投稿されており、多くは有名ホテルに宿泊しています。なぜかと言うと、全国の退職警察職員を対象とした旅行ツアーがあり、多くの退職者は、その企画した旅行に参加するからです。
 管理人は一度、年末年始を海外の有名ホテルで過ごした事がありました。確かに費用は割高にはなりますが、「真面目に働いてきたご褒美」と実感でき、気持ちが良いものです。今では、旅行サイトの○休のダイヤモンド会員となり、国内ではありますが、優雅な旅行を楽しんでいます。
 よく「やりたい事は、若い内でないと経験できない。定年退職してからでは遅すぎる。」と言う人がいます。人生100年時代です。心配要りません。仮に65歳で退職しても、平均寿命までは20年ありますし、健康寿命と平均寿命の差は10年と言われていますが、この差も縮まってきているようです。
 早期退職した人と、定年退職し、更に再就職して働いた人を比較すれば、定年退職して再就職した人の方が、金融資産を増やして優雅な生活をしていると思います。
 FIREした人の多くは、FIREした時点が人生のピークのように思えており、「FIREして、早く仕事を辞めた人ほど、暇を持て余して働きたくなると言う矛盾」が起こっている感じがします。
 FIREした人も、定年退職した人も、「お金と自由」を手に入れますが、それを両立させるためには、ボランティアでも良いので、自分が出来る範囲で、社会の役に立つ仕事をする事が重要だなと思っています。