配当金生活者は、評価損益を気にしない
「ほったらかし投資」が良いと言う人がいますし、本も出ているようですが、ドラゴンさんはどう思いますか?
本は読んだことはありませんが、「ほったらかし投資」は、主に少額を長期間に渡って継続投資する積立投資や、インデックス型の投資信託などを契約し、後は自動的に資産が増えるのを待つというものです。 と言うか、積立投資や投資信託は、そうするしか無いと思います。
株式投資については、「株を頻繁に売買するより、放置している方が資産が増える」と言う教えです。確かに、株を長期保有するのであれば、毎日の株価に一喜一憂せず、ほったらかしにするのも良いかと思います。
ただ、株取引において損失が出ている場合は、そのまま放置していると更に損失が膨らむ事があるので、銘柄にもよりますが、完全にほったらかしにするのはお勧めしません。
株式投資の場合、「損切り」も必要だと言われています。どういう場合に「ほったらかし」にしても良いのですか?
2024年から新NISAが始まりましたが、NISAは、投資銘柄の選択を間違わなければ、基本「ほったらかし」で良いと思います。また、高配当銘柄に投資している場合も、ほったらかしで良いと思います。
NISAは何となく分かるのですが、高配当銘柄の場合、ほったらかしで良いのですか?
株をほったらかしにしている場合のデメリットは、先に書いたとおり、業績等の関係で株価が下落し、減配したり無配になった場合、損切りのタイミングを失してしまいます。しかし、高配当株は「配当利回りの高さが株価下落の抑止力」になるのです。
と言うのも、株価が下がれば利回りが上昇し、高い利回りが更に高くなる事により、株が買われやすくなり、その結果として株価が戻りやすくなるのです。
配当金目的の投資の場合、配当金(減配)に注意する必要はありますが、株価の上下はあまり気にする必要はありません。
日経平均株価は、前日比で1%程度下落する事はよくあります。ですから、評価額が1億円で1%下落すれば、前日比で100万円減になります。これが2日や3日続くこともあります。しかし、日々の評価額が増減しても、配当金に影響はありません。
ただ、評価額を気にする初心者や中級者は多くいます。そう言う人の特徴は、「含み損」が出ている銘柄や、「購入予定銘柄」の株価を毎日見て、株価が少し上下した所で売買します。株を購入するだけなら良いのですが、購入資金確保のため、「保有株を売却」してしまうのです。
このような株取引は、管理人にも経験がありますが、初心者や中級者に多く、だいたい失敗して痛い目に遭います。
投資で重要な事は、投資先の銘柄選択を誤らない事です。管理人が初心者や後輩に勧めているのは、プライム市場の日経225やJPX400の銘柄で、かつ、その業界でナンバー3に入っている銘柄です。
そう言う銘柄を長期保有するのであれば、「ほったらかし投資」でも大丈夫だと思います。