新NISAは2年目が大切

配当金生活
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年末までに準備する

 そろそろ年末が近くなってきましたが。株投資で年末までにやるべき事はありますか?

 まず新NISAは2年目の準備が必要です。投資資金に余裕がある人は別として、年間投資枠は満額で360万円、成長投資枠だけなら240万円が限度ですが、いかに資金を確保するかと言う事です。
 配当金生活者は、12月にボーナス級の配当金が入る事から、ある程度準備が出来ますが、資金に余裕がない人は、旧NISAの非課税枠が満期となる銘柄があれば、どうするのか思案する所だと思います。

 旧NISAの非課税期間は、一般NISAで5年、つみたてNISAで20年だと思いますが、確か放置したまま期間満了を迎えると、自動で課税口座へ払い出しされると言う事ですね。

その通りで、旧NISAの非課税期間中にできる選択肢は
 ①非課税期間中に売却し新NISAで再度購入
 ②非課税期間中に売却し現金化
 ③非課税期間中に売却せず、課税口座へ移管
の3つです。

 ちなみに、ドラゴンさんはどうしているのですか?

 銘柄によって違いますが、基本的に管理人の保有銘柄は、かなりの含み益が発生している事から、非課税期間中に売却し、新たな銘柄を特定口座で購入するか、新NISAの資金にします。
 と言うのも、管理人が旧NISAがスタートした時に購入した銘柄は、ゼンショーやトミカなど、株主優待目的が多く、含み益もかなり出ていた事と、「株主優待より配当金」を重視している事から売却しています。

売却するに当たり、注意する事はありますか?

 満期を迎える年末になって考えるのでは遅いです。売却は、株価が高い時に売却するのがベストですが、売却の判断をすれば、1月から株価をチェックしてチャンスを伺い、株価が上昇した時に売却します。
 もちろん、将来の株価なんて誰も分かりませんが、日経平均株価は年間で見ると大きく上下します。特に株主優待に魅力がある銘柄は、権利確定月に株価が上がる事が多いので、株主優待をあきらめ、高値であれば売却する事もあります。

課税口座へ移管するのはどう言う銘柄ですか?

 含み益があまり出ておらず、売却しても数十万程度であり、移管しても将来株価は下がらないと思える銘柄は移管しています。

旧NISAで含み損がある銘柄はどうしますか?

 これは損切りですね。と言うのも、課税口座に移管される際、払出し時点の株価が新たな取得価格になります。もしもそこから値上がりして売却すると、実際の買値に比べたら損をしていても、その値上がり分が利益と見なされて税金がかかります。
 そもそも、5年間で含み損が出るような銘柄は、よほど配当利回りが良い銘柄は別として、購入した事が失敗と思うべきであり、損切りするのが良いと思います。

新NISAで失敗した人が多いと聞きますが。

 新NISAが始まった1月~2月は、日経平均株価が4万円を突破していましたが、その頃に株を買った人は、8月上旬の株価の下落とその後の乱高下で、「損をしてしまうのではないか」と不安になったようです。
 実は、管理人の同僚の中には、管理人の薦めもあり今年のNISAの評判に乗って投資を始めたのですが、初めての下落で慌てて売却してしまった人がいました。
 株は「長期保有」が大原則です。新NISAも2年目が大切であり、2年目を乗り切れば、今後新NISAの恩恵を受ける事が出来ると思います。