子供にはお金がかかります

私の上司は、小学生と中学生の子供がいて、「子供の部活動と塾にお金がかかり、貯蓄が出来ない」と嘆いていました。そんなものなんですか?

子供にかかる教育費は、文科省の統計(令和3年度)によると
幼稚園から私立、大学は私立理系で約2,662万円となっています。すべて公立の場合でも1,059万円となっています。
子供が2人いれば、教育費は単純に2倍必要であり、教育費は、普段の生活費やライフイベントにかかる費用とは別に準備する必要があるので、なかなか投資に回すお金を工面するのは厳しいのが現実です。

よく、「子供が小さい時が貯め時」と聞きますが、実際どうなんでしょうか?

それは、「教育費の貯め時」であって、投資にまで回すのは厳しいでしょう。 それでも貯めようとする人もいますが、相当な「倹約生活」をしなければ厳しいと思いますし、弊害もあります。
管理人も経験がありますが、結婚当初は夫婦共働きでも、お互いの年収が低く、子供ができると、育児に専念する母親が増え、職場を退職したり時短勤務に変更する事から、家庭の収入が減少します。子供が小さい時は、生活するのがやっとの状態の人が多い思います。

管理人は後輩に「新NISA」を薦めていますが、若くて、小・中・高の子供がいる人には、「無理をして投資はするな」と言っています。当然、自分の子供にも言っています。
まずやるべき事は、子供が小・中までに、教育資金を貯める事です。自分の老後や早期退職のための資産形成など、生活に余裕が出来てからで良いのです。
子供は、親のお金に対する考え方をよく見て知っています。そして、小さい頃から親の顔色を見て、「うちには、お金がない」「親に言っても買って貰えない」「お金を使うと親の機嫌が悪い」と言う事を学び、植え付けられるのです。そしてこの学びは、社会人になっても続きます。

そう言えば、私の知人にもそう言う倹約家はいますね。「一緒にご飯でも」と誘いにくいし、あまり一緒にカラオケに行く事も無いですね。

管理人の後輩で、自動車学校の校長で再就職した人の話ですが、「高校生の親が教習料金を一括で払えず、ローンで申し込む人が多い」と話していました。中には、教習ローンの審査が通らず、入校出来なかった高校生もいるとの事です。
高校卒業時に免許を取得するのが普通になっています。確かに大学等への進学と、自動車学校の費用が同時期に必要になりますので、まとまったお金が必要になります。 しかし親としては、それ位の費用は想定して、準備して欲しいと思います。

そう考えれば、高校卒業時に沢山のお金が必要になりますね。私の友達に双子の姉妹がいるのですが、親は大変だったろうと思います。

子供が2人以上いる場合、教育費の負担は一番下の子が大学を卒業するまで続きます。また、無事大学に入学すれば、2年後には成人式、その数年後には結婚式があるかも知れません。
管理人の知人に、大学進学に際して親からの援助は無く、就職しても奨学金の返済に苦労して、結婚式も身内だけで済ませた人がいました。 管理人は幸いにも、免許取得費用、披露宴費用、新婚旅行費用などは、商売人でお金に厳しかった親ですが、何も言わずに出してくれました。 そのお陰で新婚生活や子育てで、お金に苦労する事はありませんでした。 亡くなった両親には大変感謝しており、自分の子供達にも、同じように費用を出しました。
新NISAで株投資をする人が増加していますが、その目的は、数千万円や1億円を貯める事ではありません。1億円貯めて「富裕層になった」とか、「FIREできる」と自慢している人もいますが、それは目的に至る目標を達成した本人の自己満足であり、本人以外の家族は誰も喜んではいません。
管理人が投資で得た資産を、惜しげも無く妻や子供、孫達のために使えるのは、親のお金に対する考えや使い方を見てきたお陰かも知れません。